脂肪注入法は、体の余分な脂肪を吸引することから始まります。
脂肪吸引の手術を安全に行うためには、下記の重要な5つのポイントがあげられます。
(1) 手術前の体調
脂肪吸引は、吸引する範囲や量によって体への負担が違ってきます。範囲が狭く吸引する量も少ない場合、多少体調が悪くても手術は可能ですが、基本的には体調を整えて手術するということも大切です。
(2) 適切な麻酔
麻酔は脂肪吸引する場所や範囲によって様々です。脂肪吸引の部位と範囲また眠っている状態(全身麻酔)を希望する等の条件によって適切な麻酔を選び安全性を高めます。
・局所麻酔…範囲が比較的狭い脂肪吸引
・硬膜外麻酔…下半身(腹部より下)の脂肪吸引
・全身麻酔…どの部位の脂肪吸引にも可能
(3) 手術を丁寧に行う
手術を丁寧に行うというのは当然のことですが、知識がある上の丁寧さでなければいけません。例えば、腹部の脂肪吸引は通常ではあまり難しい手術ではありません。しかし以前に、開腹の手術(子宮や卵巣、胃腸の手術)を受けている人では傷のところの筋肉が薄くなっていたり、癒着がおこっていることがあり、いつも通りの脂肪吸引をしていたのではリスクが高くなります。このような場合、ドクターの知識や慎重さが重要になります。
(4) 手術中の適切な輸液
脂肪吸引の手術中は物を食べたり飲んだりできないので、点滴によって水分を補給していきます。その量は過不足なく、適量が必要になります。これは、麻酔医や術者の知識と経験によって決められることになります。
(5) 手術後の正しい管理
脂肪吸引直後の数時間は、横になって休むということになります。この時に、同じ姿勢でいますと、まれではありますが肺塞栓(飛行機になっていて起こるいわゆるエコノミー症候群)が発生することがあります。これを予防するために適正な輸液や、足の屈伸運動を促すことも必要になります。
超音波を用いる脂肪吸引の利点は次のことがあげられます。
・ 内出血が少ない
・ 回復が早い
・ 吸引のムラが発生しにくい
・ 体への負担が少ない
・ 腫れや痛みが少ない
・ 従来より広い範囲の脂肪吸引が可能
これらは体外式でも体内式でも同じですが、日本では体外式超音波脂肪吸引が一般的です。では、どんな脂肪吸引でも超音波を用いた方がいいのかというと、そうではありません。超音波は熱を発生しますので、必要以上に用いたりすることで熱傷が起こることもあります。つまり、必要な時に適切に超音波脂肪吸引器を用いることが満足する結果につながります。
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